水溶液の濃度

成分濃度とは、一定量の液体や気体の混合物中にあるその成分の割合だと理解しています。

Wikipediaで濃度を調べると、

濃度(のうど)は、従来、「溶液中の溶質の割合を濃度という、いろいろな表し方がある。質量パーセント濃度、モル濃度等」(日本化学会編 第2版標準化学用語辞典)と定義されている。しかし、濃度をより狭く「特に混合物中の物質を対象に、量を全体積で除した商を示すための量の名称に追加する用語」(日本工業規格(JIS))と定義している場合がある。

後者に従えば「質量モル濃度」と訳されているMolarityは「濃度」ではない。しかし、MolarityやMolalityにそれぞれ「質量モル濃度」「重量モル濃度」等「~濃度」以外の訳語は見られない。

ということで、水に物質を溶かした場合、その濃さである濃度は、溶けている物質の質量によって変わってくるわけですから、一般的に、水溶液の濃さ(濃度)を表現するのに質量パーセント濃度(単位は%)が用いられているようです。

質量パーセントは、水溶液全体を100とした時、その水溶液に溶けている溶質の質量を表す

 

例えば、水100㏄(100g)に砂糖25gを溶かして砂糖水を作った時の砂糖水溶液の濃さ(質量パーセント濃度)は、

25g÷(100+25)g×100%=20%

となるのだと思います。

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【PPMという濃度】

全体を100としたとき、その中でどのくらいの割合を占めるかが100分率で、単位は%(パーセント)です。

一方、全体を100万としたときにどのくらいの割合を占めているかを表すのが100万分率で、その単位がPPM(ピーピーエム)です。

ちなみに、PPMはパーツ(per)・パー(per)・ミリオン(million)の略です。

1PPM(ピーピーエム)とは、1000gの物質の中に、1mg(1000分の1g)のものが含まれていることを意味していると理解しています。

ppm(ピーピーエム、百万分率/part of million)という単位は、大気汚染や水質汚濁の汚染物の濃度を表示するのによく使用されています。

1PPM(ピーピーエム)をパーセントに変換すると、0.0001%(パーセント)となります。

ppm(ピーピーエム、百万分率/part of million)は、小さな濃度を表すことができ濃度単位ですが、最近では、もっと小さな濃度を表す単位が必要になっているようです。

例えば、ppbは10億分の1、pptは1兆分の1というような濃度単位も使われているようです。