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和歌山市で暮らして来ました。これからも・・・

生まれてから65歳の今まで、和歌山市で暮らして働いて来たエカワ珈琲店の店主が、地元の話題を綴っています

和歌山市の中心市街地に立地する商店

5年半前の2010年6月10日、「和歌山市の中心市街地の商店」と題した記事を『エカワ珈琲店のブログ』の前身『エカワ珈琲店の出来事』に投稿しました。

 

記事を投稿した当時から5年半が経過しています。

その間、行政が中心となって、中心市街地活性化に向けて様々な取り組みがなされましたが、和歌山城周辺の商業活動ですが、かつての繁盛を取り戻してはいません。

中心市街地活性化の取り組みについては国からお金が支給されるわけですから、和歌山市全体としては、それなりの恩恵を受けているのだと思います。

 

 

しかし、和歌山市の中心市街地、和歌山城周辺の商業活動は、かつての繁盛を取り戻すこともなく衰退を続けているように見えます。

おそらく、商店経営者、研究者、そして政治や行政が、知恵とお金を出し合って頑張ったとしても、かつてのような繁盛のカタチを取り戻すことは無理だと考えています。

 

それが、時代の流れなのだとエカワ珈琲店は考えることにしています。

商売人ならば、社会環境が変化すれば、その環境に適応して行くべきだと考えることにしています。

 

f:id:ekawa:20160119111244j:plain「K's Digital Phot Gallery /紀州よさこい2006」より引用

 

『和歌山市の中心市街地の商店』(2010年6月10日に書いた記事)

和歌山市は完全な自動車社会です。

自動車を所有していないことイコール、不便な生活を意味する社会構造になっています。

ということで、ほとんどの和歌山市民は自家用車を所有していて、その自家用車を手足に使う生活をしています。

 

そのような社会で、消費者相手に小売商売を営むなら駐車場は絶対に必要です。

和歌山市の中心商店街とその周辺の小売商店ですが、21世紀になってからの10年で、昼間営業主体の飲食店舗を含めて壊滅的な状態になってしまっています。

 

それ以前から、何年も何年も徐々に徐々に衰退を続けていて、その頃は、自動車社会に対応できるだけの駐車場が整備されていないからだと考えられていたわけです。

だけど、2010年の現在、中心商店街とその周辺には、大規模な立体駐車場から100円駐車場までをトータルすると、大規模ショッピングセンターの駐車可能台数を上回る駐車スペースが存在しています。

 

というわけで、和歌山市の中心商店街とその周辺の商店が壊滅的な状態になっている理由を、駐車スペースの不足とするのには無理があります。

商店街を構成している個店の怠慢・力不足という理由も、零細生業の個人商店を営んでいる立場からすると、納得出来ない部分がたくさんあるわけです。

理由はただ一つ、伝統的な中心商店街という商業集積施設が、流通企業の運営する大規模商業施設との競争に敗北したからだと考えています。

 

中心商店街の再活性化が叫ばれ、様々な施策が実施されているみたいですが、今のところ、全く効果が現れていません。

和歌山地域経済研究機構の「地域の消費動向調査」に記載されている提言に、地域商業の活性化には地域全体の活力や良質な生活環境の確保が必要だとあります。

生活者が息づく『まち』としての機能と魅力が不可欠で、「商店街の活性化」という発想では解決することなど有り得ないとしています。

 

ようするに、和歌山市の中心市街地の商店街周辺ですが、『まち』としての機能と魅力が欠けているのだと思います。

『まち』としての機能と魅力を高める仕事は、主として行政の仕事です。

行政の仕事なのですから、街の商店経営者がどのように頑張ったとしても、自分たちの思うように制御できるはずがありません。

 

そして、行政が提言を受け入れて、生活者が息づく『まち』としての機能と魅力が不可欠ということで、それなりの対策を講じたとしても、果実を手に入れるのには、何年かの時間が必要になるのだと思います。

しかし、個人商店の経営者にも生活があるわけです。

 

ということで、「商店街(立地)に依存しない商売」で生き残る道を模索するのも一つの方法かもしれないと考えたりしています。

エカワ珈琲店は、商店街ではないのですが、商店街周辺の中心市街地に立地する個人商店です。

そして、現在(2010年)、「立地に依存しない商売」に重心を移しているところです。

 

和歌山市の中心市街地の商店ですが、商店街(立地)に依存することなく、個店は個店として独力で生き残る道を模索しなければ生き残れないと考えているエカワ珈琲店の今日この頃です。