和歌山市で暮らして来ました。これからも・・・

生まれてから65歳の今まで、和歌山市で暮らして働いて来たエカワ珈琲店の店主が、地元の話題を綴っています

「観光スポット/2010年」と「コーヒー豆焙煎の香りが漂う城下町/2015年」

2010年の7月、「観光スポット」という記事を投稿して、エカワ珈琲店は、「和歌山市内の観光スポットを目指します」と書きました。

5年半後の2016年1月、エカワ珈琲店は、まだ観光スポットにはなっていません。

 

2015年、エカワ珈琲店を取り巻く環境は様変わりしていて、和歌山城周辺には、外国からの団体観光客が大挙してやって来ました。

しかし、観光スポットでは無いエカワ珈琲店は、外国からの団体観光客の恩恵を受けることはありません。

ということで、2015年の10月、「コーヒー豆焙煎の香りが漂う城下町」と題して、エカワ珈琲店が観光スポットになる方法を模索した記事を書きました。

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2016年の元旦、気持ちも新たに和歌山市の観光スポットを目指して、2010年の「観光スポット」と、2015年の「コーヒー豆焙煎の香りが漂う城下町」を再掲載します。

 

 

観光スポット(2010年7月26日寄稿)

日本人の国内旅行ですが、決められた観光コースを周遊する団体旅行は、これからは余り流行らなくなって行くのだと思っています。

忙しく働くことから開放された団塊の世代やアンノン族は、旅行ではなくて旅をするはずです。

 

彼ら、彼女らは、若い頃、失恋をすればバスに乗って岬めぐりをしたり、北国行きの列車が来たら飛び乗って旅に出たり、あづさ2号に乗って信州に旅をした世代です。

そして、失恋でなくても、ただ一人で旅に出て人生を振り返ったり、風にふるえる緑の草原で父や母を思いだしたり、ひとりで行くんだと言ってシベリア鉄道で旅行をした世代です。

 

時間が自由にならなかったから旅をしなかったわけで、忙しく働くことから開放されて、自由になる時間が多くなってくると、若い頃を思い出して旅に出ることもできるわけです。

団塊世代とアンノン族ですが、日本の消費をことごとく変えて来た世代ですから、今度も、日本の観光シーンを変えてしまう可能性もあるわけです。

 

これからの観光地の優劣ですが、観光スポットの多いか少ないかの勝負になるのだと考えています。

団体で観光バスに乗って、決められた観光コースを回るのではなくて、ただ何となく気の向くままに、いくつかの観光スポットに立ち寄る旅が主流になるのだと考えています。

 

ということで、観光地のあり方も変わって行くはずです。

旅行会社の観光コースに入れてもらって、観光名所の隣でお土産を販売するという商売ですが、おそらく衰退して行くのだと思います。

 

京都には、毎年・毎年、とてつもない数の観光客が殺到しています。

一度だけでなくて、何回も何回も、同じ観光客が同じ京都の町を訪れるわけです。

京都には、観光客を何度も何度もひきつけるだけの観光スポットが存在しているのだと思います。

 

京都観光の特徴は、点の観光ではなくて、面の観光なのだと思います。

そして、これからの日本の観光シーンですが、日本人の観光客については、点ではなくて面の観光の需要が大きくなって行くのだと思います。

 

ということで、私たちエカワ珈琲店ですが、和歌山市の観光スポットの一つになることを目指してみようかと考えているわけです。

同じ軒先商売で、加太の揚げパン屋さんが観光スポットになっているわけですから、エカワ珈琲店が観光スポットになることも可能だと思うわけです。

 

コーヒー豆焙煎の香りが漂う城下町(2015年10月13日寄稿)

2015年10月現在、和歌山市の観光スポットを目指し続けて来たつもりですが、エカワ珈琲店のその夢はかなっていません。

2年ほど前から、和歌山市に大量の観光客がやって来るようになっています。

和歌山城の近くに立地しているエカワ珈琲店の近くのビジネスホテルにも、毎日、毎日、大勢の観光客が宿泊しています。

 

中国、台湾、香港など、海外からやって来る観光客が中心で、関西空港から帰国する前日に、和歌山市で一泊するというパターンですから、街の小さなコーヒー豆自家焙煎小売店には全く何のメリットもありません。

旅人では無くて、旅行会社主催の団体旅行に参加している旅行客が大半なのですから、当然のことなのかもしれません。

 

京都の場合、町全体が観光スポットの集積地で、徒歩で観光スポット巡りが可能ですから、団体旅行客であったとしても旅人のような感覚で旅を楽しむことができるのかもしれません。

和歌山市の場合、観光スポットの数は少なくて、それが分散していて、自動車やバスという移動手段が必要です。

 

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和歌山城は和歌山市のシンボル的な観光スポットなのだと思いますが、城内を散策して景観を楽しんだ旅行者たちに、和歌山城周辺の小規模な観光スポットをぶらぶらと散策してもらうという部分が欠落しているのだと思います。

和歌山城の周辺には、旅行客が「旅」を楽しむことのできる観光スポットが不足しているのだと思います。

 

年間数百万人のお客さんが訪れるという京都の清水寺周辺には、三年坂、二年坂のような個店が軒を連ねている観光スポットが存在していて、清水寺を訪れるお客さんに「旅」を提供しています。

東京の清澄白河は、今年、コーヒー豆自家焙煎店が集積している「コーヒーの町」として有名になって、日本全国からコーヒー好きの旅人を集めています。

 

和歌山城周辺ですが、他府県からの転勤族曰く、他府県の町とくらべるとコーヒー豆自家焙煎店やコーヒー豆小売店が異常に集積していて、コーヒー好きの多い町に見えるそうです。

 

三年坂の「モカ」さん、屋形通りの「ファイブ」さんに「カフェパーク」さん、広瀬通りの「珈琲屋サン」さん、じゃんじゃん横丁の「もくれん」さん、エスプレッソコーヒーのスペシャリストが経営する「マーノカフェ」、それに雑賀屋町の我が「エカワ珈琲店」と、数多くの店が和歌山城周辺に立地しているわけですから、そのように見えるのも不思議では無いのかもしれません。

 

和歌山城周辺のコーヒー屋も、東京の清澄白河のように、ある日突然、「コーヒー豆焙煎の香りが漂う城下町」という観光スポットに変身することも有り得ます。

そうなれば、昔ながらのパパママ店であるエカワ珈琲店も、相当に面白い商売を営めるかもしれません。

 

ということで、エカワ珈琲店ですが、これまでの経験(スキル)、知識、技術の蓄積を活用して、老骨に鞭打って、和歌山城周辺の観光スポットとなるべく努力してみようと考えている今日この頃です。

東京の清澄白河は、アメリカからブルーボトルコーヒーがやって来たのをきっかけ、瞬く間に「コーヒーの町」として注目されるようになったわけですから、和歌山市の和歌山城周辺だって・・・。