和歌山市で暮らして来ました。これからも・・・

生まれてから65歳の今まで、和歌山市で暮らして働いて来たエカワ珈琲店の店主が、地元の話題を綴っています

ストロー効果

ハテナダイアリーによると、地方に高速道路・新幹線・橋などのインフラが整備された際に、地方の活力が大都市に奪われてしまう現象を、『ストロー効果』というのだそうです。

 

ウィキペディアによると、瀬戸大橋の開通前に、当時の通産省の官僚が、「瀬戸大橋のような幹線交通路が開かれると、大きい方の経済圏に小さい方の経済圏のメリットが飲み込まれてしまう可能性がある」ことを、アイスコーヒーをストローで飲み干すという方法で、わかりやすく説明したのが始まりということです。

 

アイスコーヒーの美味しい部分は、大都市にストローで吸い取られてしまって、地方に残るのは氷だけ、というような状態になることも有り得ると警告したということです。

 

和歌山市に立地している輸出関連の企業・工場は、近年、好調を維持しています。

それなのに、和歌山市の人口が減少を続けていて、町の商店街は絶不調です。

郊外型のショッピングセンターも幾つか存在しています。

それらのショッピングセンターは、日曜・祝日はまあまあ賑わっているのですが、平日はそれほどでもないみたいです。

しかし、街中の商店街よりは、人で賑わっています。

 

だから、地場の金融機関の職員さんに言わせると、「和歌山市は景気が悪い」ということになります。

ということで、和歌山市は、『ストロー効果』の影響を受けている可能性があるのだと思います。

 

高速道路を使えば、和歌山市とその周辺から、1時間もあれば大阪市内に到着します。

誰でも、商品が豊富・商業集積が豊富な場所で買い物を楽しみたいわけですから、1時間足らずで行けるとなると、より商品が豊富で商業集積度の高い大都会で、買い物をすることになります。

 

道路が整備されれば、郊外型のショッピングセンターや大型専門店も、自動車利用客の集客や商品の配送が容易になるということで、大挙して都会から進出してきます。

1時間足らずで、都会から和歌山市にやって来れるわけですから、食品卸会社など対事業所サービスの企業は、和歌山市やその周辺に営業拠点を設置しなくても、大都会の営業拠点から直接、和歌山市やその周辺での営業活動が可能になっています。

 

交通網が整備されて、和歌山市やその周辺の商業に大競争の時代が到来して、その結果として、和歌山市やその周辺の商業が大打撃を受けているのだと思います。

また、和歌山市やその周辺に営業拠点を設置しなくても、そこでの営業活動が可能になったのですから、製造業が好調を維持していても、人口が減少していくのだと考えます。

 

製造業が好調でも、その果実を大都会に吸い取られているのが、現在の和歌山市の商業なんだと思っています。

エカワ珈琲店は、その和歌山市で商業活動を営んでいるわけですから、昔ながらの商売の仕方が通用しなくなっているのを、肌身で感じています。